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毎月の経費には、価値観が出る。

先日、こぢんまりサロンをお勧めする記事を書いた。

初期費用の次は、月々かかる経費を調べよう。

毎月かかる経費を調べる

初期費用を見積もることは、夢を語ることだ。対して、月々かかる経費は現実を見ることだ。すぐにお客様で埋まるわけではない。それでも、かかるものはかかる。いかに少なくするかが重要になる。

でも、必要なところを削ってしまってはいけない。

必要なところ、とは事業の根幹にある価値観に沿った部分だ。

どれだけかかるかわからない場合、必要か不要か決められない。だから、調べるのだ。

例えば

・家賃

・光熱費

・通信費(電話はどうするか、Wi-Fi、サイトを持つなら、サーバー代など)

・消耗品費

・宣伝広告費

・人件費(誰かを雇用する場合)

それぞれ、どのぐらいかかるか概算でいいので出す。

具体的に金額を出し際、その金額を毎月使って仮に3ヶ月無収入だったとしてもやっていけるか、と考える。

無理だと感じたら、どこの数字を小さくするかを考える。

この時、価値観が強く反映される。

削っていい経費、削ってはいけない経費

削っていい経費と削ってはいけない経費は、店舗やサロンのコンセプトに関わる大事なポイントだ。だから、10人事業主がいれば、10通りあっていいと考えている。

家賃を例にあげよう。高い家賃が発生するとしたらどんなことがあるか。

・都心、大きめの駅が近い。

・広い

・路面店(道路に面した1階のお店)

都心で、人通りが多いところでやりたい事業なら、一つ目の大きめの駅が近い、を削ることはできない。できるとしたら、その場所で面積を減らす、あるいは2階以上の店舗を選ぶこと。ただし、ここでも、自分が思い描くお店のイメージかどうかは、しっかり想像した方がいい。妥協のせいでイメージがコンセプトから外れると、チグハグな感じは否めないからだ。

次に、駅から少し離れたとしても、広い店がいい、と思って家賃が高い場合。広さが思い描くお店なら、今考えているより駅からさらに5分離れるのがいいかどうか考えるといい。広さがある店、サロンはゆったりしているが、駅から離れれば離れるほど、客数に応じた駐車場が必須になる。結局固定費が増えてしまいかねない。

最後に路面店であること。これは大きな強みだ。看板と入りやすい位置に入り口があれば、2階以上のお店と比べて、格段にお客様の目に留まりやすい。集客もしやすい。ただし、家賃はその分高くなる。中が見えやすいガラス張りのお店は、光熱費も上がりがちだ。それでも、路面店に得られる「敷き居の低さ」や「認知のされやすさ」は他では得られない良さがある。

結局、バランスがどの場合でも大切なのだ。

人件費の高い店舗

私が持つサロンの削れない経費は「人件費」だ。いまだに売上の50%を超える時もある。オープン当初ならまだしも、この人件費はかけすぎだと社労士に心配されるレベルだ。

もちろん、ボランティアではないので、スタッフたちには売り上げ、頑張ってほしいと、具体的な数字を出して話をしている。ただ、私のサロンは「連休NG、残業が当たり前、できない人は時給を低くという美容業界を変える」というコンセプトがある。

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17時で帰るスタッフたちはしっかりとした技術がある。だから、しっかり時給を出す。お客様がいないときにも時給は発生し、フルタイムに近いパートタイマーなので、社会保険に加入し、有給休暇も100%取得してもらっている。サロンはこぢんまりサロンだ。私に社会保険に加入する義務はない。でも、そうすると決めているのだ。

でなければ私が経営をしている意味がない。少なくとも、今実店舗を構えているサロンに関して言えば、人件費を削るなら、私がやるサロンではないのだ。

何人もの人に、否定されてきた。それでは経営は成り立たないと。

安定してスタッフがやめないサロンはオープンから10ヶ月で毎月200名のお客様が来るサロンになった。昨年はコロナ禍で1ヶ月休業、その後時短営業をしたが、潰れることなく続いている。

そしてもう1人雇いたい、と思って求人を出している。

価値観は人それぞれ

もちろん、価値観は一人一人違う。だから、どこを削らず、どこを削るかは、違っていいのだ。人を雇わない、という選択もいいし、雇用ではない方法で誰かと働くのでもいい。家賃はかけない代わりに宣伝広告費をたっぷりかけるというのも一つだ。

こぢんまりサロンは、自分の目が行き届くのがいい。どの部分を大切にするかを決めて、実行するのも簡単だ。大切にしたい価値観を無視しないのが、継続のコツだと私は考えている。

 

大切なことを実現するとき、不安なく起業できるように講座を用意した。

10月からの講座ではドライヘッドスパ関係なく、小さな経営を始めたいと思っている人に向けて1対1ではなく複数人でできることを願っている。

一緒にやる仲間がいるからこそ切磋琢磨したり、意見が聞けると言う経験をしているからだ。